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Sunday, December 12, 2004

人形の王国カデンツァ(1)


***(2)へ***

あるところにそれはそれは小さな王国がありました。 
王国は王政は布いてましたが、皆仲良く、とても幸せに暮らしていました。 
それというのも、王様という名前の王様がとても温厚で、皆から慕われていたからです。 
 
「オーホッホッホ、今日もいい天気じゃの~」 
王様は高音域のソプラノで、晴れやかに笑いながら、塔の一番高い部屋から王国の朝を見下ろしていました。 
「ムッ!?」 
その時、にわかに王様の表情が曇りました。 
街の広場を抜けると港に出ます。その先は青い海。 
水平線は王国を囲むように弧を描いて、きらめいています。 
とてものどかな海と朝日はフォークダンスをしているみたいにくるくる光を反射させています。 
けれど、ある一部分だけが、黒い影を浮き上がらせました。はためくのはお決まりの髑髏のマークをしるした旗です。 
「ま、まちゃか!?」 
王様の不安は数時間後に現実になるのです。 
 
そうです。 
王国にとって仇敵ともいえる男が手下を引き連れて、遂にやってきたのです! 
ああ、いきなり王国の存亡はいかに!?

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